ブラウンノイズは生活音に音域が近い
ブラウンノイズ（Brown Noise）とは、ノイズ（雑音）の中でも、低音域〜中音域のエネルギーが特に豊富である特徴をもつノイズの一種です。
人間の生活で発生する騒音は、数十Hz〜数千Hz程度の中音域に集中していると言われています。
例えば、
・足音や上の階の人の歩く音 - 20Hz〜400Hz
・話し声 - 男性85Hz ~ 180Hz、女性165Hz ~ 255Hz
・食器のぶつかる音 - 200Hz ~ 10kHz
・赤ちゃんの泣き声 - 300Hz ~ 3kHz
・外を走る車の音 - 50Hz ~ 2kHz
・いびき - 50Hz ~ 500Hz
代表的な騒音の周波数帯域は数十Hz~数百Hzを中心に分布している
このように、代表的な騒音の周波数帯域は数十Hz〜数百Hzを中心に、数千Hz程度まで分布しています。
ブラウンノイズはまさに、この帯域に強く分布しているため、生活音を「マスキング（かき消す）」効果があります。
さらに深いトーンが強調されていることで、耳障りに感じにくく、安心感を与えます。
ブラウンノイズが騒音を「消す」仕組み
人間の聴覚は単に入ってくる音をそのまま知覚せず、脳で一時的な処理をして重要な音とそうでない音を無意識的に区別しています。
脳は絶えず入ってくる音をフィルターにかけ、その音を無視すべきか判断しているのです。
ブラウンノイズが存在すると、脳はそれを一定の背景音として認識します。これが脳にとっての知覚の「ベースライン」を作ります。ここから相対的に離れたピーク音をもった音だけが注目され、それ以外は無視されるのです。ブラウンノイズは、人の注意を喚起する可能性のある音に対してのベースラインを引き上げることによって、上記に列挙したような不快な音が鳴っても、無視できるための土台を作ります。
ブラウンノイズが背景音となり、騒音を無視するベースラインレベルを引き上げる
ホワイトノイズとブラウンノイズの違い
類似のノイズとしてホワイトノイズ（White Noise）がありますが、ホワイトノイズはブラウンノイズよりも均質に音域が分布しており、人によっては耳障りに感じることがあります。一方ブラウンノイズは、より深いトーンが強調され、海や胎児がお腹の中にいるときを想起させるような安心感があります。
また、ブラウンノイズはその音域的な特徴によって、生活で発生する騒音との重なりが大きく、マスキング効果に優れています。
NNTMは100%自然由来でありながら、日常の騒音を広くカバーする
NNTMはブラウンノイズの特徴を活かしながらさらにカバー範囲を広げている
ブラウンノイズを人工的に生成することは可能ですが、人工的に生成された音を長時間聴くことによる影響は、科学的にも明らかではありません。
NNTM音源は、自然への敬意から、自然に忠実な高品質録音を志向し開発されています。山岳地帯で入念に選ばれた場所で録音され、またブラウンノイズのもつ特徴を継承しながら、さらに日常の騒音を広くカバーするようにデザインされています。
山や森や川のような自然が発生させる音がもつ複雑なパターンは、人間の精神や身体に良い影響を与えることが多くの研究によって示唆されています。
自然由来のブラウンノイズによって、身体に最大限配慮しながら、足音、話し声、車の音、マンションやアパートの隣人の騒音、などの不快な音を遮断することで、生活の質を向上させることができます。
